戻 る
064 2007/12/07 VXOの実験
36MHz帯のVXOの実験をしました。
VXOは水晶やVXO用のコイルに依存する部分が大きいので、実験しながらカット&トライしてみるのが一番です。

回路図です。
JF1RNRさんの回路を参考にしました。
12MHzの水晶を基本波で発振させて、第3高調波の36MHzを複同調回路で取り出します。


水晶とVCの間のコイルが曲者で、実験的に決定します。
一般的には周波数が高くなると必要なLは小さくなります。
また、Lを大きくすると可変範囲が大きくなりますが、大きくし過ぎると発振が停止したり、LC発振となって周波数が不安定になったりします。
安定して周波数を変化できるのは水晶の0.5%程度までと言われていますので、12MHzでは60KHzまで可変できそうです。
第3高調波を取り出しますので、36MHzでは180KHzの可変幅が目安です。
FCZからはVXO用のコイルが発売されていますが、FCZ3.5やFCZ1.9などで代用することもあります。

今回は、例会で455KHzのIFTを沢山頂いたので、これを改造してVXO用のコイルを作ってみようと思います。
IFTを分解したところです。
コイルの底に同調用のコンデンサが付いていましたが、いらないので壊して外しました。
右下のコアに細い線が沢山巻いてありましたが、全部外したところです。
これに0.3mmや0.17mmの線を適当に巻いて目的のインダクタンスにします。

0.3mmの線を20回巻いた例です。これで17uHありました。
このコイルで実験したところ可変範囲が足りなかったので、少し細い0.17mmの線を27回巻いて27uHとしました。
ちなみにコアを回していくと半分の13.5uHまで可変することができました。

実験基板です。
結果はVXOコイルのコアを全部押し込む少し手前で、35.840〜36.000MHzと160KHzの可変範囲となりました。
IFが14.315MHzくらいですので、50.155〜50.315MHzとなり50MHz帯のSSBには丁度良い範囲です。
周波数も安定しており、もう少し可変範囲を広げられそうですが、欲張らずにこの辺にしておきます。

戻 る

inserted by FC2 system