043 PTOによるVFOの製作 | |
2007/07/08 PTOによるVFOの実験 その1 | |
昨日のミーティングで、NorCalのKitを見せて頂きました。 なんとVFOはPTOでできていて、とてもコンパクトでした。 構造はコイルにネジを出し入れするだけの簡単なものです。 そこで、これを真似てPTO方式のVFOを作ろうと思います。 回路図です。 とりあえずバッファ無しです。 | |
コイルはタイト製のボビンに60Tくらい巻いたものです。 ネジは真鍮製のようでしたが、無かったので100円ショップで買った5mmの鉄ネジです。 コイルボビンの内径にはぴったりでした。 つまみに合わせるには少し細いので、銅テープを巻いて太くしました。 横から見たところです。 | |
斜め後ろから見たところです。 | |
周波数範囲は、5388〜6349KHzで、22回転でカバーします。 ネジを右に回すとネジがコイルの中に入っていきますが、インダクタンスが減って周波数が上がります。 コイルの前後では1回転10KHz、転真ん中で1回転70KHz程度でした。 1MHz程度をカバーするVFOとしてはとても使いやすいです。 VCを使ったVFOだと、半回転で100KHzがいいところです。 回転数と周波数の変化のグラフです。 中央の直線性の良い部分のみを使うと周波数直読のVFOができそうですね。 周波数はダイヤルを回さなければ安定しています。 ネジの品質のせいかガタつくのが気になりますが、まともなネジで試してみたいと思います。 やはり真鍮でしょうか? | |
2007/07/08 PTOによるVFOの実験 その2 | |
その2です。 コイルを作り変えました。 コイルボビンはおばちゃんの店で5円で売っていたタイトボビンです。 直径5mm、長さ15mmです。0.3mmのポリウレタン線を巻けるだけ巻いてみました。 μ同調機構は、ポテンショVRを利用しました。 | |
コアは加工のし易さから1.2mmの銅線にしました。 ボビンの内径は2mmくらいあるので、もう少し太い線がいいかもしれません。 色々な線やらドライバーなどを入れてみましたが、太い方が可変範囲が大きく取れます。 | |
全体像です。 | |
コイルを交換しただけですが、100KHzほどの可変範囲でした。 | |
2007/07/14 PTOによるVFOの実験 その3 | |
コイルの巻き数を減らして27MHzと22MHzで実験してみましたが、つまみに触らなければ結構安定しているのですが、動かすとNGです。 というわけで、オリジナルの通り、3MHzのVFOの実験をしてみました。 周波数の範囲は野毛トラSSBジェネレーターで7MHz用に、3060-3160KHzを目標にします。 回路図です。 2SK241GRのバッファアンプを追加しました。 | |
実験中の基板です。 真鍮のネジを買ってきましたので、オリジナルを真似て、基板に半田付けしてみました。 コイルは、その1と同じものです。 | |
3060-3160KHzが丁度真ん中に位置していていい感じです。 1回転がほぼ20KHzですので、チューニング操作も楽です。 出力は13.6dBmありましたので、このままDBMで変換できます。 | |
2007/07/15 PTOによるVFOの製作 | |
実験が終わったので、野毛トラSSBジェネレーターと組み合わせて7MHzのトランシーバーにしたいと思います。 VFOにDBMを追加すれば7MHzのトランシーバーとなります。 受信側はRFアンプを1段追加、送信側はドライバー+PAで1Wくらいを目指します。 回路図です。 | |
実体図 です。無計画に27x17の基板にレイアウトしました。 空いているスペースにはRFアンプとドライバーくらいを乗せようと思ってます。 FCZ3.5は中間タップを切るのがもったいないので斜め配置にしました。 | |
完成したVFO基板です。 PTOを採用したので、かなりコンパクトにまとまりました。 VCだとこうはいきません。 | |
野毛トラジェネレーターに接続しての実験です。 受信はRFアンプ無しでDBMにアンテナを接続してみましたが、強い局は受信できました。 |